果無山脈縦走 【山  名】  石地力山・冷水山・和田ノ森 【日  時】  1997年3月30日・31日・4月1日 【天  気】  一日目 晴れ時々曇り 二日目 大快晴 三日目 快晴 【メンバー】 単独  【コ ー ス】 蕨尾口〜果無越〜石地力山〜冷水山〜和田ノ森〜東平         〜西〜柳瀬 五条駅 9:22発の新宮行き特急バスに乗る。バスは谷瀬の吊り橋近くと 十津川温泉で休憩する。蕨尾で降りた方がよいが、特急バスは止まらないので 蕨尾口で降りる。 一日目 蕨尾からブナノ平 12:35 蕨尾口 運賃2600円 車道を歩く。橋を渡ったところで右の果無林道に入る。しばらく登ると 果無山脈登山口の標識がある。石畳の古道を登っていくと果無の民家に出る。 仕事をしているおばさんに道を尋ねてみた。階段を登り再び登山道に入る。 途中で山仕事を終えて下ってくる夫婦に出会った。水場のことなどいろいろ 教えてくれた。 14:04 観音堂 小屋もある。泊まることもできそうだ。 しばらくして顎をついた珍しい観音様の石像があった。そこから山腹を巻く道 となり、涸れ沢を渡り峠に着いた。 14:29 果無越 果無山脈の詳しい地図があった。果無縦走路整備完了と書いてあった。 この地図は水場の事などいろいろ書いてあり、なかなか詳しかった。 印刷して欲しかった。コース全体を通して「第一次刈開き」などと書かれた プレートをよく見た。 14:35 出発 八木尾から登って戻っていく人たちに会った。 14:54 石地力山 展望よかった。14:59 出発 15:17 ブナノ平のピーク 大きく曲がった熊野川が見える。 15:21 テント場  雰囲気の良いところでテント場を探すのに苦労はなかったが、水場を探すのに 苦労した。結局、テント場のすぐ近くの「十津川山の会のブナノ平」と書かれた 標識のある所から和歌山側に5分ほど下ったところに、水場があった。 岩の間から水が滴り落ちていた。夜中外に出ていると満天の空だった。 ブナノ平はゴミといったら朽ちた空き缶と、瓶が落ちている位できれいな 所だった。「小屋でも建っていたらいいのになあ」と思った。 動物の気配はなかったが、一晩中「ゴオー」という音が聞こえた。 風の音だろうか。 二日目 ブナノ平から冷水山を経てカワセミの里キャンプ場 朝起きてみるとテントに霜が付いていた。汲んでいた水も凍っていた。 6:31 テント場出発 しばらく笹やブナの生える道を行くと「源助の墓」へ行く分岐があった。 墓を通りブナノ平、ミョウガタワへ行けると書いてあった。この山腹を巻く道を 旧横道というようだ。水場もあるようだった。どうやらこれが昨日のおじさんが 教えてくれた水場のようだ。墓を見に行こうと思い少し下るが、やはり早く 冷水山に行きたいので辞めた。 7:06 ミョウガタワ 旧横道と合流 7:16 出発 7:37 越前タワ この先、ピークを通る道と巻道の分岐になる。巻道には水場があると書いていた。 釈迦覗という所があるらしかったが、よくわからなかった。ピークを通る 方の道を行く。三角点1155.4の斜面は大規模に伐採されていた。鹿避け?の ネットを2,3度越えた。 7:52 三角点1155.4 縦走路から少し外れた所に公門の崩があった。 8:17 公門の崩  岩があった。樫尾森山へ行く道は完全に藪だった。カヤノダンは知らずに 通り過ぎた。雑木林の雰囲気の良い道を歩く。 9:02 冷水山 別名イットウテン 牛廻山の方と南側の展望が開けていた。 9:23 出発 9:43 黒尾山 冷水山が見える。10:00 出発 10:20 車道 大台ドライブウエイのような道と合流した。近くに展望台もあった。 コンクリート道に入り少しして山道に入る。一つピークを越えると再び 林道に出た。しばらく林道を歩くと右側にタイヤの山積みされた広場がある。 そこから再び山道に入るとすぐに山頂に着いた。 10:32 安堵山 松の木が生えて黒尾山に似た山頂だった。護良親王は牛廻山に登り 安堵山を経て十津川に逃げたらしい。いにしえ人の健脚に思いを馳せる。 私など足元にも及ばない。 10:47 出発 下っていくと右側に林道が来ているので林道におりる。和田ノ森の近くで 林道から離れ低い笹の茂る道を尾根伝いに歩く。 11:21 和田ノ森 ヒノキの木などはえた山頂だったと思う。 11:31 出発 植林帯の道を下っていく。少々藪っぽい所もあった。笠塔山へ行くと思われる 道があった。藪っぽそうだし、かなり下ってまた登り返さなければならないので 辞めた。最後はジグザグ道を下って小森の集落に出た。車道を下って行くと 吊り橋を渡り飯盛神社に行く道があった。神社へ行くと素晴らしい展望と 書いてあったので行こうと思ったが途中までいってしんどいので辞めた。 13:00 小森学校前バス停 家に帰ろうか迷ったが、今から帰っても夜中になるだろうと思い、小森にある カワセミのキャンプ場でテントを張る事にした。トイレや水道もあった。 松の木の生えるなかなかきれいなキャンプ場だった。ボオットしていると 暇になってきたので、飯盛神社に行ってみた。ピークから少し下った所に 小さな鳥居と棺があった。展望は思ったほど良くはなかった。このキャンプ場は 風の通り道なのだろうか、散歩している間にテントが吹き飛ばされていた。 しかし風が強いのはこのときだけだった。 日が暮れると寒くなってきた。汗で羽毛布団が少し湿気ているのが、気になった。 三日目  朝起きてみるとテントには霜がびっしり付いていた。昨日よりたくさん 付いていた。昨日の残りのご飯にみそ汁をぶちこんで、雑炊にして食べた。 7:33 カワセミの里キャンプ場出発 龍神温泉へ行く分岐のでおばさんと話した。「西はこっちへ行かんせー」と 教えてくれた。道路工事をしているところが多かった。国道に出て 左に曲がると立派な村役場がある。 10:27 龍神村役場  パンフレットなどをもらう。龍神村の航空写真などがあり面白かった。 次のバスまで二時間近くあるので車道を歩くことにする。 11:38 柳瀬 食堂などを探しながら歩いたが、やっとここまできてあった。食堂で カツ丼(800円)を食べた。「とうふかりんとう(500円)」というのを買った。 あまり甘くなく少し塩辛かった。12:15の田辺経由のあけぼの団地行きの バスに乗った。大台ドライブウェイのような道を通り、桜の咲く奇絶峡を 経て田辺に着いた。大阪まで各停と快速で帰った。三時間ほどかかった。