雪化粧の山上ヶ岳から伯母ヶ峰 【山  名】  山上ヶ岳・大普賢岳・伯母ヶ峰 【日  時】  1997年11月1/2日 【天  気】  一日目 曇り 二日目 晴れ   【メンバー】 単独  【コ ー ス】 洞川〜洞辻茶屋〜山上ヶ岳〜大普賢岳〜日本岳〜伯母峰峠         〜伯母ヶ峰〜伯母峰峠 【交  通】  吉野行き急行 阿部野橋 6:50〜下市口 8:04 運賃890円         洞川行き臨時バスに乗る           運賃1330円 9:20 洞川 真っ白な息が出る。町の中を抜けていく。洞川の川は今が紅葉の盛りだ。 民家がつきしばらく行くと「蟷螂の窟」への分岐がある。そこから階段 を下る。洞川からの遊歩道と合流した。この先まだ続いていたので、 歩こうと思ったが「崩壊のため通行止め」とあるので、車道に戻る。 ゴロゴロ水を水筒に入れる。 10:08 洞辻茶屋への登山口 おばあさんがいた。新聞でも話題の、女人結界門をくぐり、 植林の中の広い道を進む。プレハブ造りの古びた一ノ世茶屋の中を 通り抜ける。一本松茶屋の先で視界が開けた。五番関トンネルが 見えた。稜線付近はガスに覆われている。「役行者の助け水」は 涸れていた。ベンチにうっすらと積もった雪に、落書きがされていた。 「二少年の碑」を過ぎると大峰らしくなってくる。木々には樹氷が びっしりと付いていた。 11:15 洞辻茶屋 小屋に入って、アーモンドバターをぬった食パンを食べた。寒いけど風が ないのが幸い。 11:30 出発 12:10 山上ヶ岳 三角点の道にはトレースがなかった。 12:45 小笹の宿 テントを持ってきていないので今日はここまで。小さな小屋だが、 窓の付いた明るい小屋だ。竜ヶ岳と地蔵岳へ行った。 竜ヶ岳は最初は歩きやすい所だったが、最後は灌木の藪だった。 山頂らしいところにも何もなかった。 地蔵岳は山上ヶ岳方面へ戻る。奥駈道から離れくぼんだ道を歩いた。 山頂から小笹方面へ道が続いていたので行くと、奥駈道に合流した。 夕方になり日がさしてきた。小屋に泊まった人は、私を含めて4人。 皆、明日は弥山を目指すという。小笹付近で泊まった人は10数名 はいた。焚き火を囲んだ。ワインを勧められたが、普段、飲みつけて いないので、飲めなかった。この日の気温は0度前後。 沢の水はすこぶる冷たい。手が痛くなった。 6:35 小笹の宿 針葉樹が多い。ヒノキの巨木があった。 6:55 阿弥陀ヶ森 小普賢岳の手前に「経筥岩 往復10分」の標識が出ていたので行く。 木の根をつかんで急な斜面を下る。垂直な岩に四角形に穴が掘られていた。 大峰修行の札が立てかけられていた。 7:46 大普賢岳 新雪を頂いた弥山が見える。金剛、葛城は明瞭に見えた。奈良盆地の 奥に生駒山が見えたのが嬉しい。 8:06 出発 梯子の多い道だ。次から次へと人が登ってくる。「小普賢岳」の標識の あるところから、ピークへ行く。 8:34 小普賢岳 8:41 出発 「日本岳」の標識のあるところから、ピーク目指す。藪の中を歩いて ロープの付いた岩を登った。 9:14 日本岳 孫普賢岳 歓声が聞こえてきた。 9:29 出発 日本岳が和佐又山と伯母峰への尾根の分岐点だと思いここから尾根伝い に進む。視界が開けて1505ピークが見え、伯母峰、和佐又山へと尾根が 延びていた。今まで勘違いしていたことに気づいた。 日本岳が1505ピークだと思っていた。岩に道を阻まれた。慎重に下った。 伯母峰から着たという男性に出会う(^^) 1505ピークは岩尾根なので北面を巻いた。獣道が付いていた。 ブナ林の雰囲気の良い尾根に変わった。雪もなくなった。 伐採された植林の中を通る。間違って尾根から離れてしまったので、 尾根の方へ戻ると良い道に出た。 10:41 和佐又山からの道に出る 合流する地点を探しに戻ったが、はっきりしなかった。中年の夫婦に 出会った。少し小道を登ると、大普賢岳からこちらへの尾根が見えた。 塔のそばを通り、階段を下って林道に出た。 11:32 伯母峰峠近くの林道 よく考えると、伯母ヶ峰へは尾根伝いに行くのだった。一休みして 戻る。道が二手に分かれ右の道を下ると、先ほどとは違う無線所に 出る。笹藪の中を抜けて植林の中を進むと、伯母峰トンネル北口からの 道と合流し、明瞭な道となる。山仕事の人たちが焚き火を囲んでいた。 稜線に出るまでの急登が大変しんどい。北側は植林。南側はまだ紅葉 しているブナ林。稜線に出ると、左側の植林の中には良い道があるが、 伯母ヶ峰への道は笹藪の中。一休みして藪の中に突入。笹藪の中を 通るたびに、黒いクモのようなダニがたくさん付く。藪さえなければ ブナ林の快適な道。1262ピークには「熊捕獲おり」がある。 その先で、南側の尾根からの道と合流する。次のピークには農林省の 無線所があった。樹林越しに大迫ダムが見えた。 道は伯母ヶ峰の山頂へは行かずに、北面を進んでいる。山頂には 通じていなかったので、シャクナゲの斜面をあえいで登って、山頂に出た。 12:56 伯母ヶ峰 むき出しになった三角点がある、狭い山頂。 13:11 出発 笹藪を抜けて道に出る。1262ピークから南側の尾根道に行こうとも 思ったがやめた。稜線から離れるところに着たらもう安心。 山仕事の人と話をする。「東吉野森林組合は賃金がよい」と教えてくれた。 最後はジグザグに下り、トンネル北口近くの林道に出た。ワサビ谷まで 歩こうとも思ったが、すこぶる交通量が多いのでやめた。 14:35 伯母峰バス停 バスの乗客が 「桃の木小屋に泊まった人は300人もいて、 畳一枚につき一人。大杉谷の登山道は数珠つなぎ」だと教えてくれた。