−通学路−
あうー
おなかすいた〜
真琴、さっき肉まん食べたばかりでしょう?
あう〜でもすいたもんはすいたの〜!
あ!あんなところに納豆パンが落ちてる!
まぁ
やったー
いただきま〜
待ちなさい、真琴…
え?
なによぅ
落ちているものを
あう〜
むやみに食べては駄目です
う〜
おなかを壊してしまいますよ
みっしーのいじわるぅ
貴方のためです…
もし食べたいのなら
安全な事を確かめてからにしましょうね
わーい
これ安全だよねー
いただきま〜
待ちなさい
!
あう
それは安全を確かめている訳ではありません
ただ安全だと、思っているだけです
う〜、じゃぁこのオレンジ色の瓶は?
え?
真琴・・・
これはどこにあったのですか?
あそこ〜(道のど真ん中を指差して)
真琴、今私たちはなにを話していたのか覚えていますか?
でも瓶づめは安心だって祐一が・・・
相沢さんの話す事を鵜呑みにしてはいけません・・・
でもこの前「必殺!真琴パーンチ」でぎゃふんと言わせた真琴に祐一がうそつくわけ無いもん
そうですか、相沢さんがぎゃふんと・・・
そうそう「ぎゃっふーん」っていってたよ〜
あはははは
ですがね真琴…
ははは…あう?
仮に嘘でないとしても
相沢さんが間違っているのかもしれないでしょう
そうだね祐一だもんね!
じゃぁこの瓶詰めは危険と
そうですよ、危険です
ほかの人が間違えるといけないからドクロマークを書いておこう
待ってください真琴
落ちているものは他の人のものなので
勝手にドクロを書いては駄目です
わかったー
じゃぁ元の場所においてくるねー
そうです、偉いですね真琴は
やったーみっしーにほめられたー
−元の場所−
ここにあったから・・・
あ!
どうしました?真琴
秋子さんがいるよ?
へ?
わーい秋子さんだー
あら真琴どうしたの?
何しにきたんだっけ?
こんにちは、秋子さん
あら、こんにちはみっしー
こんにちは、本日も良いお日柄ですね
そうですね
でも、みっしーって…?
真琴がそう呼んでいるので…いけませんか?
い、いえ…(秋子さんには反対できませんね)
夕食のお買い物ですか?
そうですよ。だけど今ちょっと探し物をしてるんです。
探し物ですか?
はい。このくらいの大きさのビンなんですけどね。
色はオレンジ色なんです。
まぁ
それでしたら…
(先ほどの道を振り返る)
あちらに似た大きさのビンを真琴が見つけました
そうよね、真琴
あう?これ?
(いまだに手に持っている真琴)
これですか?秋子さん
まぁ。これですよ。ありがとう、真琴、みっしー
どういたしまして
あうー
秋子さん。おなかすいたー
そういえば、真琴がお腹を空かせて、その話をしていたんですよ
それじゃあね、真琴
それじゃぁみんなでお夕食にしますか?
みんなって私もいいんですか?
了承
やったーみっしーもお夕食〜
そうですね…それではお邪魔します
−水瀬家−
お邪魔します
はいどうぞ。
(早っ!?)
やったーいただきま〜
いただきます
これにはさっき真琴が拾ってくれたジャムを入れてあるんですよ。
!!
あう〜
どうしたんですか?真琴………っ!?
なんかしょっぱいよ〜
・・・
ごほごほ
あらどうなさったんですか?
お口に合いませんでしたか?
※1
!!
い、いえ
とても変わっている味で美味しいです…
・・・(真琴は息絶えた−かのように見える
真琴はあまりのおいしさに昇天してしまったようですね
名雪&祐一)ただいまー
お帰りなさい
お腹… !この匂い…
たっぷりあるわよ
秋子さん、お客さんですか?
ええ、みっしーが来てるわよ
お、天野か?どうした元気ないなー
(くいくい、袖を引っ張る名雪)
ん?どうした名雪
(祐一…ジャムの料理だお…)
!!
・・・(真琴から返事が無いただの屍のようだ
あ、相沢さん…水瀬先輩…(天野も息絶え絶え)
あらあらどうしたの?
すいません、秋子さん連絡入れなくて…
今日は夕食、香里達と食べてきちゃったんだお…
そう。それではしかたがないわね。
みっしーと真琴にたっぷり食べてもらいましょう。
食欲の秋・・・と言いますしね。
それじゃあな、天野、ゆっくりして行けよ
私たち、明日の宿題があるんだよ〜
それじゃぁ遠慮なくた〜っぷりと食べていってくださいね
あ、秋子さん…私そろそろ帰りませんと…
お残しは許しませんよ
え、ま、真琴っ…
・・・(真琴は狐になった
コンコーン
ま、真琴…
待ちなさい・・・しょ・・く・・ざ・・い
!!!!!!!
あ、秋子さん
何でしょう?
あ、あの・・・
お、おかわり・・・できますか・・・?
はい、どうぞ。まだたっぷりありますからね
い、いただきます……………………………………………
…
…
…
…
…
…
…
そんな酷な事ないでしょう…(ぼそぼそ)
みしおさん。何かいいましたか?
!!い、いえ…気のせいでは…?
それならいいんですけどね。
は、はい・・・
そういえばさっきそこで狐を捕まえたんですけども食べますか?
!!!!!!!!
あ、あの
まさかもう…調理済み…ですか?
残念です。まだ生きてます。
秋子さんっ!
はい?
おかわりお願いしますっ! 真琴っ!
了承
コーン
そういえばまことがいないわねぇ
ぼそぼそ)…真琴、相沢さんの所へ行きなさい…
こくこく
…ここは私が食い止めます
だだだだだ
※2
あ、待ちなさい獲物
秋子さん(時間を稼がないと…)
おかわりまだですか?
了承。もう食べ終わったんですか?
!!(いつの間に!?)
速いですね
バクバクバク(ハイスピードランチLV3)
そんなに食べると太りますよ?
そ、そうですね
もう、遅いですので帰ります…
そう、それは残念ね。
ご馳走様でした…
またいつでもいらっしゃい
はい、秋子さん…
今度は大きなおでんダネでおでんパーティーをしますからね。
は?
またそのうち呼びますよ。
あの…
はい?
真琴の様子を見てから帰っても良いでしょうか…
はい。いいですけど?
そういえば真琴はどこに行ったのでしょう?
先程、相沢さんの所に行きました
そうですか。それでは二階に居ますね。安心です。
はい…
−二階−
相沢さん、真琴〜
コンコーン
あ、天野大変なんだ
相沢さん、真琴は?
ストーリーが進みすぎてる!
真琴が狐になってしまった
天野!どうすればいい?
ネタばれ必死のSSですね・・・
そんな酷な事ないでしょう・・・
ものみの丘に行けばいいのか?
はい、ものみの丘はご存知ですか?
知ってる。俺はそこでこの『沢渡真琴』と出会ったんだ。
そうですか…相沢さんは私と同じです…
真琴は罠に掛かっていた
そうか!真琴を罠にかけて助ければいいのか!
ありがとう天野!
相沢さん…真琴を罠にかけて、どうして助かるんですか?
天野がそう言ったんじゃないのか?
相沢さんは想像が飛躍しすぎです
それが取柄だ
そうですよね…
それはともかく…
相沢さん、ものみの丘へは行かなくて大丈夫だと思います
なぜだ!?
相沢さん・・・
真琴がその狐だとわかっているのなら
どうして人間から狐に戻ってしまったと思いますか?
ショックか?
はい・・・
それはもう恐ろしい程の
それならそれ相応のショックをもう一度与えれば、あるいは・・・
そうだ!
はい?
前本で読んだことがある。
オーストラリアのジャムはまずいらしい。
それを食べさせてみたらどうか?
!!
あ、相沢さん!
ジャムがまずいなんてここで言っては駄目です
なんでだ?
それは…
・・・
ボン!
あう〜
ま、真琴
いたい〜いたいよぅ〜
殺されるかと思った〜
真琴、大丈夫?
みっしー!
あ、なおった
相沢さん・・・
2度目を超える事はないと思ってください・・・
はい、心にそういっておきます。
あれは危険です…
今回は私ができるだけ減らしておきました
あれ・・・か・・・・
はい・・・
まだ、ふらふらしますが…
これで帰ります
そうか・・・それじゃぁな・・・天野。
はい、相沢さん…でも、忘れませんよ…
夕飯食べてきたなんて嘘なんでしょう…
・・・ばればれか?
はい・・・ばればれです
真琴のためにも、あれは私たちで減らしておくべきです
名雪は寝てしまったし。残りは俺がかたづけるよ。
はい宜しくお願いしますね
天野よ・・・俺は・・・やるぜ
私は3杯おかわりしました
すごいな。
この子のためですから…
天野達を見捨てたのは悪かったよ…
非常に酷でしたよ…
責任とって下さいね…
ああ…
それでは、私は帰ります…
それじゃあね、真琴…また、いつか遊びましょうね…
あぅ〜 明日は〜?
私はしばらく学校にすら行けないでしょう…
明日からは俺もそうだから、俺が遊んでやるよ…
わーい、それなら今日はもう寝よーっと
おやすみー
おやすみなさい、真琴
あぁ、おやすみ…
じゃあ、逝くとするか…
はい、逝ってらっしゃい…相沢さん…
−その夜、祐一の心の悲鳴はやむことが無かった−
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